『太陽と海の教室』 エキストラレポ 2
2008年 9月 10日 (水)


ハチの死で終わった『海教』第8話。 その衝撃がまだ冷めない放送翌日の朝
織田友さんから、フジテレビクラブで
エキストラ募集中のお知らせを頂く。

えーーーー!? てっきり、もうエキストラ募集はないんじゃないかと思っていたのに…
しかも、
応募締切は今日の15:00!?撮影は明日っ!!?
今からバイトをずらすのはかなりキビしいけど……
でも、これでもう『海教』エキストラもラストかもしれない。
えーい!応募しちゃえ!!(^^;;

ということで、ポチッと応募。

今回は葬儀シーン喪服着用とのこと。(ハチの葬儀なのね(T_T))
喪服、喪服…と思って久々に引っ張り出してみたら……
かっ…カビがぁーーーーーー(爆)
うーん、当たるかどうかわかんないけど、願かけのためにも陰干し(笑)

で、喪服への願かけが通じたのか、
18:00頃、
当選メールがキタ!(゚∀゚)

その後は、その日のバイトをこなしつつ
織田友さんと連絡をとり、バイト先と連絡をとり、ダンナに了解をとり、
帰宅後は、交通を確認し、新幹線の切符を予約し、場所を確認し……

と、バタバタと準備。
ちなみに、バイト先には「知人の不幸で」と。 ま、ウソではないし(笑)

そんなわけで、神奈川まで知人=ハチの葬儀に出かけたのでした(爆)




 撮影押し

当日、カビのとれた(笑)喪服をビシッと着こんで、朝8:00に自宅を出発。
新幹線で一路東京へ。 そこからさらに電車を乗り継いで、
小田急小田原線で現地最寄の「本厚木駅」に着いたのが、13:00頃。

集合は13:30だけど、もう受付が始まっていると
先に現地に着いている織田友さんから連絡を頂き、
急いでタクシーに乗り、会場である神奈川県民斎場『白雲閣』へ。

 
本厚木駅から、タクシーで5分ほど。
徒歩だと15〜20分ぐらい?



タクシーを降りると、目に飛び込んできたのは…


本物の葬儀みたいだね。 ハチ…(T_T)


そこで織田友さんと合流し、受付を済ませて、そのままホールで待機。

もうすでにエキストラは50〜60人は集まっていたでしょうか。
ボランティアエキだけじゃなく、学生役や年配のおじさま役のプロエキさんも多数。
すでに中では撮影が始まっているらしく、時々

 「本番でーす!お静かに。」

と、スタッフさんから声がかかる。

どうやら、葬儀のシーンは役者さんとプロエキのみで、
私たちボランティアエキは、出棺のシーンに駆り出されるらしい。

現場には村瀬Pもいらしてました。
現場に足を運ぶプロデューサー、ここにも発見(笑)


集合時間を30分ほど過ぎた14:00頃。
いったん別の場所へと移動して、いつもエキストラをお世話してくださる
女性スタッフのSさんから説明・注意事項を受ける。
どうやら撮影が押しているらしく、もうしばらく待たなきゃいけないとのこと。

  「今日はシリアスなシーンなので、役者さんもみんな気持ちが入り込んでますので。
  現場に入ったら、私語厳禁でお願いします。」

シーンがシーンだけに、相当気持ち入ってるんだろうなぁ。

役者さんの撮影・接触は一切禁止、携帯は電源を切ってください、
などの説明を一通り終えた後、

  「あ、大事なこと言い忘れてました。
  皆さん、一人5人に(ドラマ見るように)宣伝しといてください!
  視聴率もちょっと伸び悩んでるので…(ぼそ)

あぁ、制作者の本音が…(苦笑)
でも残り2話。 ここはどうしても、一人でも多くの人に見てもらいたいですよね。

  「ちなみに、この前の8話をご覧になったという方は…?」

はぁーーーい!!一斉に手が挙がる。<当然?(笑)

  「(ここでは)視聴率、いいですね〜(笑)」


  「ハチは死んじゃいましたけど…雪乃ちゃんも今日は来てますけど、
  恨みつらみ、言わないであげてください。 改心しましたので。」

雪乃、改心したのかぁ(^^;; <してましたね(笑)


その後、さらに1時間ほど待ち。
17:00終了予定だったから、それに合わせて
帰りの新幹線とってあるんだけど…間に合うかな(--;;


 喪服姿の織田さん登場!

15:00過ぎ。 ようやくボランティアエキに声がかかる。

出棺を見送るシーンのため、外に出てまずは適当に列を作る。
基本的に、ボランティアエキの前に生徒役の役者やプロエキを配置。

端の方でいいや〜と端っこに並び、その後スタッフさんに微調整され、
言われるままに私たちが動かされた先は、霊柩車のすぐそば
向かい側には、ハチの遺影を持ったご両親が立っている。
ハチの遺影…笑顔が悲しい(T_T)

ここで織田友さんが、ハチのお母さん役
『冗談じゃない!』でベルファミーユのウェイトレスをやっていた、梅沢昌代さんだと気付く。
あ、言われてみればそうかも。 こんなところで織田つながり(笑)


エキストラの配置が整った頃、私たちのちょうど後ろにある出入り口から、
ぽつぽつと役者さんたちが登場。

北川景子ちゃんだ。 相変わらず顔ちっさいなぁ。
生徒役の子たちもいるいる。 山本裕典くんの頭、相変わらずツンツンしてるなぁ〜(笑)

とか思ってたら…おっと!いつの間にか、すぐそこに織田しゃんもいるでわないか!!(O.O;)
黒くて気付かなかった(爆)<お約束

今日は葬儀シーンということで喪服を着込んでいて、いつもよりもさらに引き締まって見える
やつれた…というわけではないけど、やっぱ絞ったのかなぁ?
今日は特にスマートに見える。 お顔もいつもながら小さいし…
やっぱ、普通の人と比率が違うよねぇ(笑)<改めて

そして今日は、最初からすごく険しい表情
眉間にも額にもしわを寄せている感じ。 左のこめかみには、あの絆創膏。

他の生徒役の子たちも、みんないつもとちょっと感じが違う。
気持ちが入ってるんだろうね。


 撮影開始

まずは、1組の仲間たちと櫻井先生の手でハチの棺を霊柩車へと運んでくるシーン

1度目のテストでは、周りの生徒からハチに呼びかける声がなんか小さくて、静か過ぎ?
と思ってたら、やはり監督から「もっと大きな声で」という指示が。
テストを繰り返すうちに、だんだんかけ声も増え、様になってきました。

この9話の監督。
『東ラブ』や『ロンバケ』など、数々の月9を手掛けてきた
ベテランの永山耕三監督だそうで、初めて拝見しました〜(◎o◎)

確かに貫禄もあるしパワーも感じる。
優しそうなんだけど、指示は役者一人一人に的確に出している。
いかにも頼れそうな方でした。


3〜4回のテストの後、本番1回。
アングルを変えて、また同じシーンをテスト&本番。


次は、ちょうど私たちのいる場所にカメラを持ってきて撮るということで、
私たちはいったん端に避ける。
撮影中は悲しんでいる演技をしなければならないので
もちろん織田さんを見ちゃいけませんが、
撮影から離れたら、心おきなく織田さんをガン見(笑)
とても真剣に演じられてました。

てゆーか、ここまでのシーン。
カットがかかっても、織田さんの笑顔はまだ一回もない
よほど気持ちが入ってるのでしょう。


その後、棺を霊柩車に入れるシーンで再び配置につく私たち。

この時、湘学の生徒たちにかぶるということで、
前にいた学生役のエキストラさんがたまたま移動させられ、
棺を運び込む織田さんが、私たちのすぐ目の前に…(◎_◎;)

テストでは、棺を車に入れる直前でカットがかかるのですが、
そのまま織田さんが、

 織田 (車に)載せよっか?載せよう。・・・・おもっ。」

と言いながら、棺を車に入れてました(笑)

そう、この棺。 みんな本当に重そうに持ってるな〜と思ってたのですが、
なんと実際人が入ってたのですよ! リアルな重さを出すためでしょうね。
最初「え、もしかしてハチ本人?」と思ったのですが、スタッフさんのダミーでした(笑)
蓋も閉まっていて暑かっただろうに…御苦労さまです(^^;;


たぶんテストの時だったと思うけど、カットがかかった後、
生徒役の子たちが気持ち入り過ぎて段取りを忘れてしまってたのか、

 織田 「お前ら、こっち行かなかっただろ?(笑)」

と、軽くツッコミを入れた織田さん。
この日初めて、織田さんの笑顔を見ました(*^^*)


 こだわりと、アドバイス

棺を車に入れた後、次は扉を閉め、ハチのご両親がみんなに挨拶をするシーン

扉を閉める時の芝居を確認しに来たスタッフに、織田さんが

 織田 「『よろしくお願いします』って、
     (葬儀屋さんの)2人だけに聞こえるように言いますんで…」


と伝達。

その後、その“2人だけに聞こえるような”声の大きさを確認するためか、
小さな声で、

 織田 「よろしくお願いします。 よろしくお願いします。
     よろしくお願いします。 よろしくお願いします。

     あ、あ、テステス。

     よろしくお願いします。 よろしくお願い…(略)

と、何度も何度もつぶやいてました(笑)
ほとんど拾わない声だろうに、こだわりだわ〜

…と思ってたら、オンエアではこのシーンカット(爆)
まぁ、よくあることなんでしょうね(^^;;


次に、棺の乗った霊柩車が、お別れのクラクションを鳴らして走り出す。
その車に向かって、「ハチー!」とみんなが口々に叫ぶシーン

どうも最初のテストでは迫力(?)が足りなくて、
永山監督も「もっと大きく!(お互いの声を)かぶせていいから。」
と、生徒役の子たちに指示。

そんな生徒たちの一人、鍵本輝くんに、側にいた織田さんが

 織田 「もっと長く(言うといいよ)
     ハチーーーーーーーー!!!って。」

と、アドバイス。
輝くんも、はい、と真剣に聞いて、何度か自己練。

実際本番では、輝くんの声は「ハチーーーーーーーー!!!」と長く伸びていて、
みんなの叫び声の中でメリハリを利かせているように感じました。
(ま、オンエアではスロー編集でしたが(^^;;)

自分の演技だけでなく、今回の現場では噂通り、
若手の役者さんたちにもアドバイスしてあげてるんだなぁ、と(*^^*)
輝くんは、特に織田さんになついているように見えました(笑)


このシーンの本番時。 突然織田さんが

 織田 「親子がいない!」

と、スタッフに向かって叫ぶ。
ん?親子?と思ったら、

 織田 「若葉と校長がいない!」

あ〜〜〜、あの二人は「親子」でひとくくりなのね(爆)
というわけで、その後、戸田さん景子ちゃんが急いで出てきました(笑)


あと、だんだんと日が陰ってきてちょっと涼しくなったのか、
それとも太陽を見たのか(笑)、

 織田 「っくしょ!!!」

と一回、おっきなくしゃみをしておられました(^^;;


 織田さんの絆創膏

ところで、私が配置されていた場所は列の端っこで、
現場からモニターのあるベースまでの、ちょうど通り道になっている。

カットがかかるごとにモニターチェックをしに行く織田さんをはじめ、
スタッフさんや他の役者さんが何度も脇を通り、
機材も入れ替わり立ち替わりなので、ちょっと狭くなっている。


そんな場所で待機中、ぼーっと待っていると、

 「すいません。」

急に後ろから声をかけられ、あ、いえいえと道を開ける。

…って!!
織田さんですかぁーーーーーー!!?(゜▽゜;)

いや、なんてことないことかもしれませんが……
やっぱなんてことありますよ!(爆)
ビックリしたぁーーーー(^△^;)

織田さんが向こうへ行った後も、ちょっと動揺してました(爆)

こんなほんのちょっとしたことですが、エキストラにも気を遣って声をかける。
やっぱり礼儀正しい方ですわ〜♪


また、霊柩車を見送るシーンのテスト時。
よくよく見ると…あれ?織田さんのこめかみに、絆創膏がない
え、絆創膏なくていーの?シーン的に繋がるの?

と思ってたら、しばらくしてメイクさんがやってきて、今から絆創膏を貼るみたい
あぁ、テスト中は剥がしてたのね(笑)<肌弱いからかな?

・・・・んが。

絆創膏を貼り直し始めたのが、何故か、私たちの目の前!
50cmぐらいの超至近距離!!

ええええええ!!?(O.O;)

女性のメイクさんが持つ手鏡を覗きこみながら、自分で絆創膏を貼る織田さん
そのメイクさんの身長がまた、そんなに高くないもんだから、
織田さんも自然と、ちょっとかがみ気味になる。
(8話で、車のガラス窓に映して絆創膏を貼っていたシーンのように)

もう、織田さんのお顔が近すぎて直視できなかった…。
透き通った茶色い瞳が綺麗でした♪
君の瞳に恋してる(*‥*)ポッ(爆)

ま、織田さんの方は、そーんな視線は慣れっこなんでしょうが、
こっちはドギマギしたよ〜(^^;;
『真夜雨』エキストラリップクリーム塗り塗りの時以来…いや、それより近かったかも。

ありがとうございました(-人-)<?


 他の役者さんたち

そんなドキドキ体験もさせて頂きましたが(笑)、
もちろん、エキストラの仕事もちゃんとこなしておりましたよ(^^;;

霊柩車を見送るシーンの時なんかは、生徒たちの悲痛な叫び声に、
本当に涙がこみ上げてきました(T_T)


それにしても、役者さんたちはすごい!

何度も、何度も、テストや本番を繰り返すのに、
その都度ちゃんと感情移入が出来て、涙を流せるんです
カットがかかるたびに、すぐさまメイクさんがやってきて、
みんなに涙拭き用のティッシュを配ります。

今日は何故か、きいちゃんとよく目が合ったような気がするのですが(笑)、
きいちゃんの目も、目の周りも、泣き腫らして真っ赤っ赤でした(;_;)

でも、泣いたかと思ったら、「待ち」に入ると
かなりあっけらかーんとなる生徒たちの切り替えぶりもすごい(笑)
これには織田さんも脱帽じゃないかなぁ(爆) 若者ならでは?(^^;;


それから、一番体格のいい生徒役の大川雅大@丸山くん
シーンごとに、背中の真ん中が縦一文字に破れたブレザーと、
そうでないブレザーを、使い分けて着替えてる。

ん?なんだろう?このシーンの前に、ケンカでもして破れた設定?
とか思ってましたが、しばらくして謎が解明。

体格が良すぎて、ちゃんと前ボタンを閉められるサイズのブレザーがなかったんですね。
つまり、後ろから映す時は普通のブレザーを。
前から映す時は、正装でボタンを閉めなきゃならないから
背中が裂けているやつを着るという…(爆)

そんな苦労してたんだなぁ。
合うサイズのブレザー、特注で作ってあげればよかったのに(^^;;
シリアスなシーンなのに、後ろから裂けた背中を見るとちょっと笑いがこみ上げ…(爆)


また、ハチの母親役の梅沢さん
とてもいい演技をしてらっしゃいました。

棺を車に入れ、その後、弔問客に向かってご両親がお礼を言うのですが、
テストではまぁ普通な感じだったのに、本番では、

 梅沢 「皆さん、今日はどうもありがとうございました…!!!」

と、泣き崩れんばかりに感情のこもった挨拶を。
思わずもらい泣きしてしまうぐらいに(T_T)

…なのに、オンエアではそのシーンはカットでした(爆)


 エキストラ撮影、終了

そんな感じで撮影は滞りなく進み、
予定時刻のちょうど17:00に、エキストラの撮影は終了

私たちはいったんまた建物の中に集められ、記念品をいただいて、即解散。


今回の記念品も、フジテレビグッズの詰め合わせ
前回とはやや違う。 けど、『CHANGE』のステッカーは同じ(爆)



この後、今度はボランティアエキストラ無しで、若葉先生と柴草先生が
生徒たちを連れて斎場に入ってくるシーンを撮影をするようで(時系列、逆ですが)、
建物の外の歩道にぞろぞろとスタンバイする生徒たち。

帰りのタクシーの中から、窓ガラス越しに「お疲れさまでしたー」と会釈すると、
たまたま目が合った岡田将生くんが、ちょこんとお辞儀してくれました。
いい子だぁーーーーーー(*^^*)
『重力ピエロ』、見るからねぇ〜〜〜〜♪(爆)



その後、寄り道もお茶する時間もなく、小田急線の中で同伴の織田友さんたちと別れ、
新幹線で仙台への帰途へ。


夕食の駅弁(笑)
「たっぷり秋の野菜弁当」(850円也)



いつもなら爆睡するとこだけど、かなり疲れてたのに、眠れなかった…。
よっぽどコーフンしてたんだろうな(爆)





そんなわけで、2度目で最後の『海教』エキストラ
(そういや葬儀シーンのエキストラは、『いら夏』に続いて2回目でしたわ(^^;;)

シーン的にはとても辛い内容だったけど、
ハチをお見送りできたのは、ある意味嬉しかったです。

前回のエキストラでは織田さん(ほぼ)無しだった分、
今回は十分楽しませて頂きました。
急だったけど、来てよかった(*^^*)

終盤で疲れもピークだろうに、
役者にも、スタッフにも、活気がありました
そして、『海教』が伝えてくれるメッセージ
真摯に受け止めたいと、改めて思ったのでした。


参加させて頂いて、どうもありがとうございました。>スタッフ・キャスト様
ドラマ、最後までしっかり応援しますよ〜♪